えっ!って、思わず声出てしまった!
TOKYOオリンピックでは金メダル、5度も世界チャンピオンに輝いているサーフィン界の女王カリッサ・ムーアが引退を発表しました。
大好きなサーファーの一人で、まだまだ最前線で活躍すると思っていたので衝撃でした。
カリッサ・ムーアについて
生年月日:1992年8月27日 31歳
170cm 70kg
出身:ホノルル ハワイ
2010年17歳の時にCT入り
2011年には、史上最年少18歳で初の世界タイトルを獲得。
2017年ルーク・アンターマンと結婚
いつも笑顔を絶やさないカリッサは子供達にも大人気!憧れの存在です。
賞金金額を寄付したり、性差別、容姿批判についてや、環境保護活動など多岐にわたり貢献してきました。
大きな波に立ち向かうのは女性には無理だと言われ、男女の待遇が違う時代もありましたが、
今日の女性サーファーが活躍できる舞台を築き上げてきた一人です。
地元の若手サーファーの育成にも力を貸しており、若い女性がサーフィンについて学べる機会を提供する非営利団体「ムーア・アロハ」を主催し、ハワイだけでなく日本でも活動してくれています。
今後の出場大会
1月29日からのレクサス・パイプ・プロ(ハワイ)
5月22日からの資生堂・タヒチ・プロにワイルドカード枠で出場
2024年パリ・オリンピックに出場予定
直近の成績
CT参戦以降常にランキング上位をキープし続けてきました。
直近の2年間は、年間でのトータルスコアは大差をつけてトップだったのですが、Final Dayの対戦で
2022年はステファニー・ギルモア、2023年はキャロリン・マークスに敗れ、2位という結果が続く・・・。
(2021年にトーナメントのフォーマットが変更され、ファイナルに残ったTOP5には誰でもチャンピオンになれる可能性が与えられたのです。
ファイナルイベントではTop5で競い、1位になった選手がワールドタイトルを手にし、世界チャンピオンとなる。
賛否両論ある世界チャンピオンを決める方法で、前までの年間トータルスコア重視のフォーマットの方が良かったという声も多数あります。)
真のチャンピオンは間違いなくカリッサ・ムーアです。
最後になりましたが、引退のコメントです。和訳しながら泣けてきた。
カリッサの人柄と想いがとても伝わってくる。
全文紹介したかったので、長いのですが・・・是非読んで下さい。
引退コメント
サーフィンは私の一部であり、これからもそうあり続けるわ。
これで終わりという意味ではありません。前進、人生の次の章の始まり、新たな始まりと考えたい。
パイプ・プロがチャンピオンシップツアーでの私の最後のイベントになります。
全ての始まりであるこの場所で終わりを迎えるのが最もあっていると思ったの。
ここ数年は同じ強さで競技を続けるモチベーションを保つのが難しくなっていた。
私は、戦うというよりも情熱と目的に向かって突き進むタイプの女の子です。長い間勝つ事が成功の全てだと思っていた。勝てばみんなが幸せになり、みんなから愛され、秘めている私の葛藤を癒してくれる。
残念ながら現実は勝利も束の間、感情も一時的なものに過ぎない。虚しい勝利の為に勝ち続けなければならない。
あと何タイトル獲ったら良いんだろう?
トップに立つと、周りはそのまま進み続ける事を求めるけど、私の心は変わる時だと言っている。
この先どうなるかわからない。
少し不安だけど、楽しみでもある。
私は歩み続けながら考えていく。
この新しい波のうねりは、水平線上にここしばらくの間あったけど、ようやくそれに従う勇気が出た。
自分が誰なのか、何を望み、何が有意義なのか私は分かっている。
私には色んな面がある。サーファーでありながら、妻であり、姉であり、娘であり、友人でもある。人生のあらゆる分野で挑戦し続け、喜びを求め、そして最も大切な大きな愛を分かち合う方法を見つけたいのです。
ツアーから離れるコトは、私にとっては最も困難な決断の一つでしたが、正しいコトだと感じています。
多分、ファイナルで2回世界タイトルを獲る機会を失った事がツアーを去る原因だと憶測が飛び交うでしょう。
逃げ出すコトは、真実からかけ離れた事かもしれない。力を発揮できなくて悔やんでいるのか?YES。あと2つの輝かしい世界タイトルのトロフィーを手にする事を願ってた?もちろんYes。でもそうはならなった。
結果がどうであっても、私は自分がベストを尽くしてきた事を誇りに思っている。
これらの出来事から自分の強さを見つけ、いつしか深い愛とサポートを感じるようになったのだから。
本当に素晴らしい日々で、ちっぽけな私Rissの期待をはるかに超えるものだった。
世界を旅したツアーでの冒険や経験は、どんな本よりも人生や生き方について多くのことを教えてくれた。
勝つ事、至らないところ、愛、喜びそして傷心さえも。
私はその全てに感謝している。
出会った人々、家族になった人々は、何よりも大切な宝物。
感謝したい人がたくさんいる。何かを成し遂げるにはたくさんの協力が必要で、一人では不可能なことだったから。
愛と人と人との繋がりの力には目を見張るものがある。
幸運なことに私の全てのキャリアの源となっていたのです。
コーチ、トレーナー、療法士、心理学者、スポンサー、ビデオ・フォトグラファー、友人、家族、そして私を見守りながら夢の実現を助けてくれたファンのみんな、ありがとう。
私はずっと感謝し続けるわ。
WSL関係者へ、私の情熱とキャリアになる生活基盤において、女性にも同じ給料と機会を与えるシステムを与えてくれてありがとう。
このスポーツの発展の一部になれたコトは特別なコトです。
今までにないほど多くの女性や少女が海に入っていて、私達がほんの少しでも貢献できたと思うと微笑ましくなる。
ツアーに参加している女性たちへ、今日の世界において、おなた達は強く、恐れを知らない女性として輝くお手本です。あなた達の姿と行動に刺激を受けています。
非常に稀な最高峰の人々が私の周りにはたくさんいて幸運でした。
ワイキキで父と初めて波に乗った時から、私はサーフィンの虜になった。
まるで水の上を飛んでいるかのような感覚になり、その開放感と純粋な喜びにたちまち病みつきになった。
パパ。これがパパの完璧な計画の一部だったかどうかはわからないけど、本当にありがとう。
夫のルークへ。これからの人生にとてもワクワクしています。
楽しい事がたくさんあり、まだ始まったばかりだという感じ。Jベイの波のようにずっと走り続け、私たちはどんなことにでも挑戦できる。
肩を貸して、私の泣き場所となってくれてありがとう。あなたがいなかったらどうなっていたかわからない。
私は自分を信じ、直感に耳を傾け、信念を貫くようにします。
私が好きなのは、心臓が少し高鳴りして、恐怖心が疼くような大きなうねりを漕ぎ超える時だから。
緊張で胸が高まる瞬間。
サーフィンが私に教えてくれた最も重要な教訓は、全力でパドルをし、手を放し立ち上がり、波乗りを楽しむ事だ。何が起こるか誰にもわからない。ただ飛び出すだけ。
私がしているのはまさにそれなの。
心から愛を込めて
Riss
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